スカイライトコンサルティング株式会社 プロフェッショナルインタビュー

自分の可能性を広げて、理系の力で社会を変える【スカイライトコンサルティング株式会社】

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スカイライト コンサルティング株式会社 コンサルタント 内田 英幸 氏

慶應義塾大学大学院 理工学研究科 卒業

■ プロフィール
慶應義塾大学大学院理工学研究科基礎理工学専攻修了。大学院卒業後、医療機器メーカーに設計担当として入社後、第二新卒としてスカイライトコンサルティングに入社。技術視点を持つ強みを活かし、製造業などの顧客に対して業務・システム改革を行うコンサルタントとして活躍中。

独自のコンサルティング方法論を持ち、戦略の立案から伴走型の実行支援まで行うスカイライト コンサルティング株式会社。狭義のコンサルティングにとどまらず、東京ヴェルディとの資本業務提携やインキュベーション型シード投資事業、自社資本での事業展開などビジネスのイノベーションに挑戦し続ける同社の特徴とそこで働く魅力について、理系出身の先輩コンサルタントに話を聞いた。

1. 自分の名前で仕事がしたい!

― 学生時代の研究についてお聞かせください。
内田氏:
理工学部の物理情報工学科に所属し、大学院に進み研究を続けました。研究内容は医工学と呼ばれる分野で、物理や機械などの工学系の技術を使って医療分野に役立てるためのものです。具体的には生体内の環境を再現した新規の細胞培養装置の開発を行い、生体内の現象を再現して観ることで医学研究を促進させる研究をしていました。

― 大学院後の進路については、当時どのように考えていましたか?
内田氏:
当時は大学・大学院の研究につながる仕事がしたいと考えていました。就職活動としては、メーカーの理工系職種を中心に、SEなどIT系の仕事も検討しました。
最終的には自分の専門分野である医療系の研究を活かせるところで、医療機器メーカーに設計担当者として入社しました。

― その後、コンサルティングの世界に飛び込まれますが、その経緯を教えてください。
内田氏:
就職した会社はグローバルに製品を販売する会社で、私は新製品の開発を行っていました。グローバルな製品に携わり、そのリリースも体験でき、とても素晴らしい経験をしました。しかし次第に設計や製品にとらわれず、より広い範囲の仕事をしたいという思いが湧いてくるようになりました。メーカーなのでどうしても担当製品や設計という枠組みの中でしか仕事ができませんでした。さらには会社の名前ではなく、自分自身の名前で動いてみたいという思いが強くなっていきました。
 

2. 学生時代に気づき切れなかった思い

― そうした思いを学生時代は抱いていなかったのですか?
内田氏:
今にして振り返ると、そうした傾向は学生時代からありました。もちろん当時行っていた研究分野も好きだったのですが、研究そのものだけでなくプロジェクトを行っていくことが好きでした。研究というのは、企業で行うほど大きなものでないにせよ、ある意味プロジェクトに似たところがあります。研究テーマを持ち、考え、行動し、学会などの場で研究者や関連企業とやり取りをしながら自分の研究を進めていくことが求められました。私はそうした動きそのものもとても好きでした。
しかし就活中はそのことに対して自覚的ではありませんでした。卒業して企業で働きだして初めて明確に気づくことができました。

― 就活中にはなぜ気づくことができなかったかと思いますか?
内田氏:
いざ会社を選ぶ時はどうしても理工学部出身なので、理工系職種・分野に重点を置くようになっていました。そういう意味では自分自身に枠組みをはめてしまい、本当の特性を掘り下げきれなかった部分があったのかも知れません。

― キャリアチェンジを検討した時、どういったことを考えましたか?
内田氏:
まず自分の名前で仕事がしたいという思いが強くあり、仕事の幅を広げたいという思いもありましたので、コンサルタントや技術営業職を検討しました。その中で最終的にコンサルティング業界に決めたのは、様々なクライアント先に出向く仕事なので、自分の仕事の幅が広がるのではないかと思ったからです。
 

3. スカイライトを選んだ3つの理由

― コンサルティング業界の中で、スカイライト コンサルティングを選択した理由を教えてください。
内田氏:
大きく3つの理由があります。

第一にファームとして規模が大きすぎず、プロジェクトを少数精鋭の体制で行っている点です。少人数体制で自分の力をいかんなく試せるというのは魅力的でした。

第二に若手でもアサインされるプロジェクトを希望することができるということです。これはスカイライトコンサルティング独特の制度で、アサインメント(配属)はすべて立候補制になっています。自分が目指したい方向に向かって成長していけるところに魅力を感じました。

第三は感覚的なところなのですが、温かみを感じたところです。コンサルにはハードワークのイメージがあると思うのですが、スカイライト コンサルティングは従業員を大事にしているという印象を受けました。コンサルとしての実力主義の部分と社員を大事にする温かみがうまく共存しており、ワークライフバランスがいいという印象を役員との面接を通じて感じました。
 

4. 採用は「1Day(ワンデイ)プログラム」から

― スカイライト コンサルティングの採用の過程について教えてください。
内田氏:
私はいわば第二新卒に相当すると思うのですが、実はスカイライト コンサルティングでは新卒と既卒は区別していません。採用に際してはコンサルタント経験者と未経験者で区別しているだけです。未経験者については、「1Dayプログラム」が入り口になっています。私自身もこのプログラムに就活中の学生と一緒に参加し、そこから複数回の面接を経て入社となりました。

― スカイライト コンサルティングの「1Dayプログラム」について、もう少し教えてください。
内田氏:
はい。「1Dayプログラム」は、コンサルティング業務の流れを一日かけてグループディスカッションなどのワークを通じて学んでいくプログラムです。私の時は、ある小売業の売上げがどうやったら上がるかという課題に対する戦略を経営層に提言するロールプレーでした。
何人かでグループになって行うのですが、チーム内での合意を短時間で形成しなければならないので、面白くもあると同時に厳しさも学ぶことができました。またその体験を通じてスカイライトコンサルティングでの仕事の仕方やコンサルティングマインドに対するイメージが明確になり、業務の魅力をきちんと認識することができました。またその時にマネジャーが同席してアドバイスをくれるのですが、その指摘の鋭さに驚き、そういう人材のいる会社だというところにも大きな魅力を感じました。
 

5. 実力よりも上の仕事をして伸びる!

― スカイライト コンサルティングに入社後はどのような業務に携わってこられたのですか?
内田氏:
まもなく入社から2年半になるのですが、これまで3つのプロジェクトに携わってきました。
最初のプロジェクトはOJTとして旅行業の基幹システムの刷新に関わりました。具体的には議事録を取ったり、業務分析をしたり、投資対効果の分析をしたりしました。スカイライト コンサルティングでは常に自分の実力よりも少し上の仕事を振られてストレッチされるのでハードでしたが、上司が100%サポートしてくれたのでコンサルタントとしての基礎力を身につけることができたと思います。

その次のプロジェクトがIT系の会社でITガバナンス、セキュリティー強化と業務効率化の実現、業務構築を担当しました。一年間のプロジェクトで、特にガバナンスの領域は一手に任せられ担当しました。お客様の業務を効率的かつ正確に回すために、単純な業務は海外にアウトソースして、ガバナンスの視点で判断が伴う難易度の高い業務は社内で行うというような業務構築を行いました。

そして現在支援しているのが、製造業のお客様の設計プロセスの改革です。支援内容は、設計業務とシステムをグローバルで全社的に統一して効率化するというものです。こちらは3−4年に亘る長期プロジェクトなのですが、システムを全事業部へ展開するフェーズからジョインしました。前職が製造業で設計を行っており、コンサルタントの立場で製造業のお客様を担当して支援したいという思いが強くありました。そのため、前のプロジェクトが終了した後に、自身で希望して今のプロジェクトに合流しました。
 

6. プロジェクトは立候補制

― 自身でプロジェクトに立候補できるというのは、どのような制度なのですか?
内田氏:プロジェクトリーダーが仕事を取ってくると「こんなプロジェクトがあります」「こういう人材を求めています」といったアサインリクエストと呼ばれる求人表を社内の掲示板に公開します。場合によっては、社内でプロジェクト説明会が行われます。詳しい説明を受けて、やってみたいと思ったら立候補するという仕組みになっています。

この仕組みがあることによって、一人ひとりのコンサルタントが自分のキャリア設計にあったプロジェクトを選んでいくことができます。
 

7. 理系の強みは「考え抜く力」

― スカイライト コンサルティングは4名の役員が全員理系出身ですが、文系採用、理系採用というような区分けはあるのでしょうか?
内田氏:
いえ、採用に際して文理の区別はありません。実際の採用は文理大体半々ですが、結果たまたまそうなっているだけです。採用段階では、自分の手で社会をよりよくしていきたいという志があるか、自律して成長し続けられるかどうか、入社して中長期的に幸せになれるかどうかといったマッチングが重視されていました。

― 内田さんご自身は理系であったメリットを感じることはありますか?
内田氏:
理系の特長は、研究を通じて培った考え抜く力だと思っています。ロジカルに深掘りをしながら考えていく力です。コンサルティングというのはお客様から徹底的にヒアリングをして、ある側面ではお客様以上に考え抜くことが要求されるので、考え抜く力は役立っています。

― 逆に理系であることのチャレンジはありますか?
内田氏:
理系だからということではないかも知れませんが、人を動かすことはチャレンジです。スカイライト コンサルティングでは単に戦略を立案して終わりではありません。そうした考えを伝えた上でお客様に実際に動いてもらう必要があります。しかし実際にはお客様にも色々な部門・組織があり様々な意見が対立することもあります。その中で、一つひとつの意見を紐解きながらまとめ上げるのが大変です。
 

8. 技術視点を持った新しいコンサルタント像を目指して

― 今後はどのようなキャリアを積み上げていきたいとお考えですか?
内田氏:
私自身が理系の製造業出身者ですので、それを活かして製造業などのユーザーの立場を理解できる幅の広いコンサルタントになりたいと思っています。

現在のコンサルティングにはまだまだ分野的に偏りがあると感じています。会計、IT、マーケティング分野など従来コンサルティングを行ってきたテーマには非常に強いのですが、例えばメーカーを支援する場合、お客様のコアな技術に対する考慮はもっとできるのではないかと感じています。

業務効率ももちろん大切ですが、何よりも大切なのは実際にいい製品を開発して生み出すことだと思います。だからコスト・時間削減に留まらず、開発力がより一層高まる体制・業務・システム設計が作れるような、技術視点を持ったコンサルタントになり、社会をよりよく変えていきたいです。
 

9. 活発なゼミ活動と部活動

― スカイライト コンサルティングにはそのような成長を可能にする機会はありますか?
内田氏:
あります。1つは先程申したとおり、キャリアを自分で設計できるので、自分のチャレンジしたいことにチャレンジできます。たとえば今は製造業にフォーカスして、その次にマーケティングを強化したいといったような動きができます。

また、半年、もしくは1年を通して特定のテーマを学んでいくゼミ制度もあります。ゼミ制度とはマネジャークラス以上の社員が自らの得意分野を活かして行う活動です。たとえば「最新のIT技術」といったようなテーマを設定しゼミ長となり、それに興味がある人が自主的に参加して学ぶというようなものです。

― ゼミとはユニークですね。
内田氏:
はい。コンサルタントは基本、クライアント先に常駐しているので、普段は他のプロジェクトのコンサルタントと接する機会が少ないのですが、その分コミュニケーションを取れる場所を確保することを意識的に行っています。このゼミ制度もその1つです。ゼミ以外にプロジェクトの成果や業種業界をテーマにした個別の勉強会も開催されるのですが、勉強会にもそういった意味合いがあります。さらには飲み会や部活も積極的に行われています。

― 部活とは具体的にはどのようなものがあるのでしょうか?
内田氏:
代表的なものでいうと、野球、フットサル、登山部などがあります。私自身はテニス部の部長をしています(笑)。
 

10. 自分の可能性を広げてキャリアを検討

― 最後に就職活動を迎えている理系学生にメッセージを頂けますか?
内田氏:
私自身、学生時代に自分が本当にやりたいことや向いていることに気づき切れないところがありました。

理工系の学部にいると先輩も理工系のメーカーに進んでいることが多く、学科側で用意されているものもメーカーが多いと思います。だから自分自身で「私は理工系の就職をするんだ」といったような枠組みを勝手にはめてしまっていました。

もっと掘り下げると、メーカーの理系職ですと「大学院卒の資格」がないと応募できないポジションがある中、自分の研究と直接的に関係のない就職をしてしまうと、ずっと積み上げてきたものを捨てることになってしまうのではないかという恐怖心もあったのだと思います。

でもコンサルティングには考え抜く力が要求されるので、理系出身者にもとても向いている仕事です。私のように特定分野の研究にフォーカスするよりも、幅広い分野で活躍することの方が向いている方もいらっしゃると思います。勝手に自分自身に枠をはめないで自分の可能性を広げ、その上で少しでもコンサルティングに興味を持ったら是非チャレンジして頂ければと思います。

スカイライト コンサルティングには、そのようなあなたが活躍できる場が必ずあると思います。(了)

 

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