面接対策③ [幼少期面接] 攻略と自己分析
はじめに
面接はガクチカや、今現在の志望動機・ビジョンなど学生時代のことを聞かれるというイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?
もちろんそれも正解ですが、特定の企業では幼少期について深堀される「幼少期面接」が実施されることもあります。
今回はその内容や対策方法について詳しくまとめました。
実施する目的
企業側の一番の狙いは「学生の真の性格を知るため」です。
人間の性格が形成されるにあたっては過去の経験が影響していることが多いことから、より過去を掘り下げる意味でも、幼少期のことを聞いてくる場合があります。
何を経験し何を感じてきたのか、大学だけでなく幼少期や小中高時代のエピソードも聞くことで真の性格や価値観を見出そうという姿勢が見られます。
質問される内容
幼少期の性格を教えてください
幼少期の性格と現在の性格で変わった部分はないか、共通点がないかなど面接官が就活生の人柄を知るために聞かれます。
もし変わっていれば、そのきっかけとなるエピソードを話せるように準備しておきましょう。
小学校/中学校/高校の友人はどんな方でしたか
どのような人と人間関係を構築していたのかを知ることで、就活生の性格をより理解することができます。
また各段階から現在までに友人の性格傾向が変わっていれば、それはなぜなのかを聞かれるでしょう。
幼少期の経験で今の自分に影響を与えたことを3つ挙げてください
企業が幼少期面接を実施する狙いに直結する質問事項です。
就活生の人格形成の過程を知ることができる質問であり、鉄板の項目といってもよいでしょう。
最低3つはその出来事について話せるようにし、それがどう影響を及ぼしたのかまでをいえると◎です。
中学校/高校でなぜその部活動を選んだのですか/部活動に入らなかった理由はなんですか
就活生の行動や決定における原動力を知るために聞いているようです。
目的意識をもっているかどうかも併せて計り知ることができます。
交友関係について、広く浅くor狭く深くのどちらですか
回答に正解・不正解はありませんが、対人関係を作るときにどのような傾向があるのかを示せる質問です。
なぜその傾向があるのかまで自己分析できているとベター。
人生の浮き沈みについて/挫折経験はなんですか
就活生が何に喜びを感じ、何に悲しみを感じるのかなどモチベーションの源泉はどこにあるのかを探る質問です。
挫折経験では落ち込んだ状態からどう克服したのかを聞くことで、課題解決へのアプローチ方法を汲み取ることができます。
対策方法:「自分史」
上記に想定される質問について記述しましたが、これらに回答するには徹底的な過去分析が必要です。
そこで役立つのが「自分史」の作成です。
自分史とはその名の通り、「自分の歴史を書いたもの」のことです。
過去を振り返り、自分がどのような選択をし、どう生きてきたのかを知ることで、自分がどうあろうとしているのかが見えてきます。
書き方 ①幼稚園から現在までのエピソードを、時系列で思い出せるだけ書き出す
インターネットには自分史を執筆するためのフォーマットがあるので、それを活用するorノートに書くという方法が良さそうです。
ノートを使う場合は見やすいようになるべく大きめのサイズのものがおすすめです。
幼稚園・小学校・中学校・高校・大学等の期間ごとや、卒業式や入試などのイベントで区切ると整理しやすいです。
家庭環境や生活の変化があればそれも書いておきたいですね。また記憶だけに頼るのは難しいので、アルバムや写真・日記などがあると役立ちます。
それでも思い出せないときは、ご家族の方や友人に話を聞いてみましょう。
書き方 ②深堀りする
背景・行動・思考・結果・変化の4段階に分け、詳細を埋めていきます。
特に背景では「なぜそのエピソードは起こったのか」という状況について、思考では「なぜその行動に至ったのか」を重点的に書きましょう。
また「結果」では行動の結果、「外部に対して」何が起きたのか「変化」では「自身について」変わったことを書きます。
外的の環境変化と内的な自分の変化の双方を書くことが重要です。
出来事に対する感情も大切になってくるので、思い出せる範囲で書きましょう。
書き方 ③エピソードを抽象化する
②で各エピソードの詳細を埋めることができたら、抽象化していきましょう。
自分自身の中で考え方が似ているエピソードをまとめ、一言のキーワードで言い表してみてください。
これが価値観を表す言葉になります。
書き方 ④長所・短所について考えてみる
出来事の中で自分の長所が発揮されたところ・短所が明るみになってしまったところを見つけ、整理していきます。
この作業により、幼少期から現在にかけて性格が変わっていれば、その過程も知ることができます。
自分史の活用法
ここまで自分史を幼少期面接の対策法として紹介しましたが、それ以外にも活用することができます。
例えば自分が大切にしている価値観を知ることができるので、就活の軸を決める際に役立ちます。
また長所・短所を分析できるので、自己PRの作成も可能です。
このように自分史の作成は自己分析の一環になるので、面接の種類や業界にかかわらず書いてみて損はありません。
最後に
今回は幼少期面接の概要や質問事項を紹介し、対策として自分史の作成についてご説明しました。
選考通過には自己分析の深さが突破口となるので、もう一度自分と真剣に向き合い納得のいく結果を目指していきましょう。
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2022/08/10