就活対策

理系大学院生・大学生の就職先とは?学部別におすすめの人気業種・仕事も紹介

文系に比べると就職活動が有利であるといったイメージがある理系。就職先にはどのような業種があるのでしょうか?

工学部、理学部、農学部など、ひと口に理系といっても学ぶ内容は様々。今回は、学部別に理系の就職先やおすすめの職種について紹介します。

理系大学院生、大学生に人気の4職種

・研究職
・開発職
・生産技術・品質管理
・技術営業(セールスエンジニア)

研究職

研究職とは、その名の通り研究を行う仕事。専門性が高いため、大学時代に身に付けた技術や知識が必要になります。文系学部出身者が就職するのは非常に難しく、理系出身者が大半を占める職種です。

研究職は大きく2つの仕事内容に分かれます。世の中に存在しないものの研究を行う「基礎研究」と既に存在するものを応用して新たな研究・開発を行う「応用研究」です。

基礎研究の仕事に就きたいのか、応用研究の仕事に就きたいのかは、あなたの性格や学生時代の研究成果によるでしょう。

開発職

開発職は、研究結果をもとに自社で新しい製品を開発する仕事です。メーカーであれば花形と言われることもある開発職ですが、企業によっては商品開発、技術開発と分けられる場合もあります。

商品開発はその名の通り、製品やサービスを生みだします。一方で技術開発は製品やサービスを生み出す方法を模索する仕事です。

生産技術・品質管理

生産技術・品質管理は、製品が出来るまでの工程を設計していく仕事です。また生産性を高め、より高品質な製品を生み出すために、常に改善案も模索していきます。

生産ラインでの課題はトラブルシューティングやコスト管理、材料調達など多岐に渡ります。数字に強いだけでなく、他部署との連携のためのコミュニケーション能力も問われる仕事と言えるでしょう。

技術営業(セールスエンジニア)

技術に関する専門知識を駆使しクライアントの課題に向き合うのが技術営業の仕事です。

技術営業職と、営業職で大きく異なる点は専門知識を持っているかどうか。メーカーであれば、商品の材質から設計方法など技術的なバックグラウンドの知識を持つ営業のことを指します。

専門知識を活かした営業活動だけでなく、時には顧客の工場や現場に訪れ、自らの手で製品の修理や設置を行うこともあります。

【学部別】理系学生の主な就職先

「工学部」「理学部」「農学部」の主な就職先をご紹介します。それぞれ詳しく見ていきましょう。

工学部の就職先

主な業界・電気機器
・自動車
・医療機器
・通信
主な職種・研究職
・開発職
・品質管理
・設計
工学部の学生に人気の就職先は、電気機器メーカーや自動車メーカー。自動車や電子機器の設計から調達、開発まで多岐にわたる業務に携われることが人気の理由の一つ。

実際に、学生時代に研究していたことの延長として仕事に携わることができるため、やりがいを持って取り組めるはずです。

また近年、工学部の学生に注目されているのが医療機器メーカーです。基礎研究業務から医療機器の開発までを行い、先進医療に欠かせない役割を担っています。

理学部の主な就職先

主な業界・化学
・電気機器
・保険
・金融
・IT
主な職種・研究職
・開発職
・品質管理
・アクチュアリー
理学部の就職活動といえば「メーカー」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しかしどのような業界を狙うかは専攻や研究内容によって大きく異なります。

化学系を専攻していた場合は、化学メーカーへ、物理学であれば半導体や電子機器メーカー、繊維系の専攻であれば繊維業界が就職先として人気です。

学生時代に学んだ知識をそのまま生かすことができるのも、理学部の学生がメーカーに就職する理由の一つです。

また近年、物理学や数学を専攻している学生に人気なのがIT業界や金融業界。ビックデータの解析やアルゴリズム開発などに、統計学や数学の知識は欠かせません。

そのためIT業界や金融業界も、積極的に理系大学生を採用しようとしているのです。

その他にはエンジニアやプログラマー職も人気があります。データを解析し論理的思考で分析する能力があるため、アクチュアリーの職を目指す学生も一定数います。

農学部の主な就職先

主な業界・食品
・製薬
・農家(第一次産業)
・農協
主な職種・研究職
・開発職
・品質管理

農学部の就職活動で、圧倒的に人気なのが食品メーカーです。お菓子などの加工食品系から、飲料系、調味料系まで様々な食品メーカーで農学部出身の方が働いています。

研究職、品質管理などの業務を行う職種の場合、特に応募者が集中します。

また、農学部と一見かかわりが無さそうに思える製薬会社も人気の業界の一つ。農学部で身に付けるバイオサイエンスや応用生物科学などの知識を活用し研究職や開発職を狙う方も多いです。

理系は就職有利ってホント?文理別の就活傾向

文系学生と理系学生の就職活動を比較した際、理系学生の方が有利であると言われることが良くあります。しかし、実際に文理別の就職率を比較してみると、大きな差が無いというのが実情。

ではなぜ、理系学生の方が有利であると言われるのでしょうか?エントリーシートの提出状況など複数の就活情報から確認してみましょう。

文理別の就職率について

文部科学省が行っている「大学等卒業者の就職状況調査」の令和元年の調査では文系学生と理系学生の就職率に大きな差はありませんでした。若干ですが、理系学生の方が文系学生よりも就職率は高めです。

文系理系
97.8%98.5%
参考:文部科学省「文部科学省令和元年度大学等卒業者の就職状況調査」

文理別エントリーシート提出平均数

大学生、院生ともに文系学生と比べ理系学生の方が6社程度エントリーシートの提出数が少ないという調査結果があります。

この調査から、文系学生に比べ理系学生の方が内定率が高い傾向にあると言えそうです。こうした差も理系学生が就職有利と言われる理由の一つです。

 文系理系
学部卒生18.6社12.4社
院卒生17.1社12.3社
参考:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査報告書」

理系学生限定の求人が多い

就職活動を始めると、求人情報や募集要項を見る機会が増えます。研究・開発・技術・生産管理・品質管理などの職種が「理系学部限定」なのに対して、 営業は「全学部・全学科」が募集対象。

ここから分かる通り、文系学生に比べると理系学生は幅広い求人に応募することが可能です。このように理系学生限定の求人が多い点も「理系の方が就職に有利」と言われる理由の一つです。

理系学生の就職先は学部によってさまざま!選択に困ったらコトラミへ

大学・大学院で学んだ知識を仕事に活かせるという点で、理系学生の就職活動は文系学生と比較すると有利であるといえます。

また、求人情報や募集要項を確認すると理系学生限定の求人がある一方で、文系学生が応募する求人には理系学生も応募することができます。このように理系学生の方が、選択の幅が広く有利と言えるでしょう。

ただいくら理系学生が就職に有利といっても、初めての就職活動に不安や緊張はつきもの。どのような会社が自分自身に合うのか、自身の研究を活かせる会社はあるのか、入社前に全てを知るのは非常に難しいです。

コトラミでは理系学生を対象に就活フォーラムを開催。本フォーラムは「機電」「化工」「情報系」「理系女子」向けと参加学生、参加企業ともにターゲットを絞って開催しています。

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2020/11/04