【企業別】就活対策

【対策】株式会社ベイカレント・コンサルティング

 

はじめに

今回は大手コンサルティングファームであるベイカレント・コンサルティングについて選考対策や企業研究をまとめました。元外資系コンサルティングファーム出身で現在転職コンサルタントを務める方にインタビューをしながら書いた記事になりますのでぜひ参考にして選考にお役立てください!

※コンサルタントの見解は個人の見解ですので、ご了承ください。

会社概要

日本を代表する大手企業や政府機関の抱える課題を解決し、クライアントの持続的な発展に貢献し続けていくことをミッションとしているコンサルティングファームです。
戦略・業務・デジタル等のあらゆる領域において、ベストプラクティスの提示にとどまらず、クライアント固有の企業風土・価値観を共有して伴走する真のパートナーとして、戦略策定から企画・実行支援まで総合的に支援しています。

近年では、業界横断でのビジネスモデルの構築やソーシャルイノベーションの実現、グローバルでの競争力強化やM&Aによる事業拡大、デジタルトランスフォーメーション、日本の生産力低下に備えたワークスタイル改革などの支援にも取り組んでいます。

 

サービスライン

ベイカレント・コンサルティングのサービスは大きく5つに分かれます。主なサービスとしては、戦略・デジタル・オペレーション・テクノロジー・サステナビリティがあります。

Strategy 戦略

サステナビリティとDXを中心としている特徴があります。不透明な時代の企業経営に欠かせない戦略眼と実行性を活かし、構造的競争優位を追い求めています。

【プロジェクト事例】
・廃プラスチック加工技術の活用によるケミカルリサイクル事業グローバル戦略
・既存事業のアセットを活用した新規事業構想
・重要グローバルマーケットでの戦況分析・シェア奪取戦略立案

Degetal デジタル 

最も強みとしている領域の1つが「デジタル」であり、DXが浸透する前から企業におけるデジタル化の取り組みに注目してきた経緯があります。
個別のDX施策ではなく、デジタル部門全体あるいは全社規模のDX支援実績が多いことが特徴です。

【プロジェクト事例】
・スマートシティ事業の中長期ビジネスロードマップ策定
・シリコンバレースタートアップとのオペレーションDXアライアンス
・セルフディスラプションに向けたDXファンドマネジメント

Operations オペレーション

最もチェンジマネジメントが困難なものの一つであるオペレーションを、具体的な成果の創出を徹底追求しながら、実際の変革実現まで事業の現場に入り込んで解決しています。

【プロジェクト事例】
・製造拠点を軸としたグローバルサプライチェーンマネジメントの改革
・組織変革も踏まえた徹底的な調達コスト削減の計画策定と実行
・デジタルを活用した業務効率化・高度化に向けた従業員マインドチェンジの推進

Technology テクノロジー

経営の重要テーマである、サステナビリティやDX推進に必要なITアーキテクチャの再構築を行っています。
クライアントのことを考え抜いて難題を解決するプロフェッショナリズム、そして数多ある製品・サービスから中立の立場で最適なソリューションを見極める目利き力を活かして、プロジェクトの成功に向け邁進しています。

【プロジェクト事例】
・次世代ITシステム構想
・大規模プロジェクト推進力強化プログラムの展開
・グローバルITインフラモデルの構築

Sustainability サステナビリティ

ビジネスの新たな前提となったサステナビリティを、DXとSX(Sustainability Transformation)とともに推進を図ります。
DXコンサルティングの先駆者として培ったトランスフォーメーションのケイパビリティ・サステナビリティに関する各種動向へのアンテナ網とシナリオプランニングの力を駆使し、見通しが難しいサステナビリティの道を切り拓きます。

【プロジェクト事例】
・バイオ燃料の2030年需給動向のシナリオプランニングおよび中計の策定
・V2X関連市場の最新動向調査を踏まえた将来のビジネスモデル策定
・ESGマテリアリティの見直しを踏まえた対外広報戦略の策定

インダストリーライン

Industry 産業

ハイテク・メディア・通信・自動車・モビリティ・製薬・医療・介護・消費財・小売・機械・素材・銀行・証券・保険・電力・ガス・石油・化学・交通・物流・パブリック

特徴

ワンプール制の採用

募集要項の事項で記述した通り、業界やテーマによるセクター配属をしない制度をとっています。
それにより個々人の適性を見出したり、複数の専門性を身につけることができます。

成長環境

トレーニングプログラム

最新のマーケットニーズに基づいて、プロジェクトで必要とされるスキル・ナレッジを理論/実践ベースで取得するためのトレーニング制度を整えているため、新卒が成長できる環境があります。

Entry Training エントリートレーニング(新卒入社時)

共通スキルトレーニング・産業別トレーニング・テーマ別トレーニング・選抜プログラムなど、研修制度が充実しています。

内定者トレーニング
<スキルl面>
・問題解決【基礎】
・Excel / PowerPoint【基礎】

入社時トレーニング
<スキル面>
・問題解決【応用】
・Excel / PowerPoint【応用】
・リサーチ
・デジタル
<コミュニケーション面>
・プレゼンテーション
・ドキュメンテーション

キャリアパス

入社時トレーニング後は、アナリストとしてキャリアをスタートします。アナリストはプロジェクトのアシスタント全般を担います。
インタビュー・リサーチ・データ解析・資料作成など業務内容は多岐に渡ります。
「コンサルタント」 ⇒ 「シニアコンサルタント」とステップアップしていき「マネージャー」 ⇒ 「シニアマネージャー」 ⇒ 「パートナー」 ⇒ 「エグゼクティブパートナー」 と段階的にキャリアを築いていきます。

【新卒】募集要項

募集職種

・コンサルタント
・コーポレート

HRや経理・法務等の本社部門の総合職の2つの職種を新卒では募集しています。
どちらも休日は土曜・日曜・祝日で、就業時間は標準労働時間制(始業9:00〜終業18:00、標準労働時間8時間)で福利厚生も充実しています。

選考プロセス

エントリーシート
   ↓
 WEBテスト①
   ↓
 動画 面接
   ↓
 筆記テスト
   ↓
  面 接
   ↓
 ケース面接
   ↓
  面 接
   ↓
 Webテスト②
   ↓
  内 定

選考対策

エントリーシート

ベイカレント・コンサルティングの志望理由をご記入ください。(200文字以内)
自己PRをご記入ください。(200文字以内)

*2022年度本選考 エントリーシート質問内容
*自己PRの書き方について、元外資系コンサルティングファーム出身で現役転職コンサルタントが書いたこちらのノートをご覧下さい!

WEBテスト①

自宅受験の形式。
玉手箱で、内容は言語・計数・性格。
所要時間は1時間程度です。

動画面接

自宅で撮影する所要時間2分程度の録画面接です。
問題数は計2問、内容は志望理由(30秒〜1分)と自己PR(30秒〜1分)となっています。

筆記テスト

自宅受験の論述試験で形式は企業オリジナルです。
所要時間は30分程度で2問出題されます。
時事問題に対する意見を求められるので、普段からアンテナを張っておくことが大切です。

面接

「自身の生い立ちについて3〜5分要約して話す」というお題が数年にわたって出されています。
筆記テストの後、同日に開催され、所要時間は1時間程度です。
毎年多くの学生が落とされている傾向にあり「最大の鬼門」とも呼ばれています。
小学校〜大学までの経験・価値観が変わったことについて、簡潔に話せるようにまとめておく準備をしておくとよいです。

志望動機や経歴などではなく過去についていきなり質問することで、「用意していないこと」をロジカルに論理的思考力を使ってまとめて話せるかを注視しています。
また「在学中の大学を選んだ理由」など人生の重要な分岐点についての思考プロセスがよく聞かれます。
「なんとなく」や「親が薦めたから」と答えるのは✕。
これまでの人生でどれだけ考え抜いてきたかがみられています。

⇒なぜこのような質問をするのか
「物事に取り組んだ理由について十分に答えられている=人生の分岐点である就職において、ベイカレントを選んだことに対しても深く思考している」とみなされ、入社意欲が高く長く働いてもらえる人材だと評価されます。
反対にうまく答えられなかった場合、ベイカレントに対する思い入れが薄く、入社してもすぐに辞めてしまうのではないかと危惧され落とされる可能性もあります。
過去の経験から学んだことを聞くことで人柄を把握することができることからもこのような形式がとられているとみられています。

ケース面接

所要時間は50分程度。
お題の提示後7分間自分で考え、その後社員1人に対して発表を行う。
発表時間に指定はありませんが、2〜3分が目安です。
当日にその場で結果が通知され、合格した場合最終面接に案内されます。
質問にどう回答するのか なぜそう考えたのか 油断しないようにしましょう。

最終面接

コンサルの志望動機についての深堀・逆質問で構成される1時間程度の面接です。
ベイカレントに対する志望動機はあまり聞かれない傾向にあるようです。
また逆質問は30分ほどあり、面接の半分程度を占めるので事前に質問事項を多く用意しておく必要があります。
結論ファーストを心がけるなど、論理的に話すこと・逆質問ではネットで調べればわかることを聞かないことを意識する必要があります。

<使える逆質問一覧>
・社員の現職務、業務内容
・社員の前職あれば
・入社前と入社後のギャップ
・競合比較と当社の特徴、強み
・会社の良い点、悪い点
・キャリア展望
・身についた経験、知識
・業務スケジュール
・現在手がけている案件概要
・自分が入社したらどんなプロジェクトに携われますか
・何人くらいでプロジェクトを回すのですか
・プロジェクトの期間はどのくらいですか
・最短でどのくらいで昇進できますか
・ベイカレントの株価がここまで上昇してますが、その原因はなんですか

Webテスト②

自宅受験の形式。玉手箱で、内容は言語・計数・性格。所要時間は1時間程度です。
最終面接が実施された後、Webテストの案内があります。
最初の受検とは異なり、Zoomでの監視型です。
WEBテストと最終面接の結果が加味されて内定が決まるので、最後まで気を抜かずに取り組むことが重要です。

求める人材

外資コンサルでは「仕事さえできればよい」という風潮がある企業もありますが、ベイカレントは異なります。
「人柄」を重視している点に特徴があり、同時に地頭力・ロジカルさが必要です。

地頭力

ものごとを多軸で考えることが重要です。
例えば「寿司が好きな理由はなんですか?」という問いに対して、ネタとシャリのセグメントに分けて理由を話せる人は地頭力があるといえます。

面接の質問に置き換えると「部活でどのような練習をしたか」という質問に対しては、ボトルネックの策定について述べた後、トレーニング・メンタル面・技術面・体力面に分けて回答するのが適切です。
抽象的なことをセグメントに分けて考える処理能力が重要となります。

ロジカルさ

「ロジカルさ」の中にはコミュニケーション能力が内包されています。
ここでいうコミュニケーション能力とは「自分の中にあるイメージを正確に言葉に表せるか」というものです。

例:東京駅の駅舎について説明して下さい

良い例:〇〇mくらいの高さで○色です
悪い例:横幅がとても広くとても大きいです

良い例は「高さ」や「色」という共通概念を使って説明しているのに対し、悪い例では共通認識がないので、伝える人によってイメージが変わってしまいます。
+α 話す筋道を提示する こともロジカルさに繋がります!
例えば志望動機に関して「私が御社を志す理由は2点あります。1点目に〜」のように、物事を因数分解して最初に提示するとロジカルに話すことができます。

食わず嫌いをしない人

こだわりが強い人は扱いづらいとみなされてしまいます。
上司に仕事を振られた際、「この仕事はやりたくない」と思ってしまうような人は、上司ともうまくコミュニケーションはとれません。
こだわりを強くもたず、食わず嫌いをせずに何事も取り組める人を求める傾向があります。
「一緒に働きたい人材=使いやすい若手」であるという視点をもって面接に臨むのが良いでしょう。

 

最後に

コンサルティング業界は新卒人気で、選考も特殊なので対策が必須です。ポイントを抑えながら選考や企業の特徴を把握し、選考に臨みましょう!

 

PICKUP!