就活対策

【コンサルタントファーム志望者向け】グループディスカッション攻略法

 

はじめに

グループディスカッション(GD)についての記事は既にありますが(こちらから読めます)、今回は外資コンサル出身者が、コンサル志望者向けにグループディスカッションの攻略法をお教えします!

グループディスカッション選考を実施する理由

まず企業がGD実施する理由として

「使いやすい若手かどうか」
「人の話を聞けるかどうか」

を、見るためであるという前提を理解する必要があります。

こだわりが強く扱いづらい、といった印象を与えないように気をつけましょう。
「コンサルティングファーム=クライアントワーク」です。
GDでのクライアントは面接官であり、面接官を満足させるために限られた時間で合意形成をする場であると意識しましょう。
そして最も重要なことは合意形成の中で「与えられた時間内で解を出すこと」です。
解を出すことに貢献した人が評価されます。

 

大事なのは「長いものには巻かれろ」の精神

議論が白熱すると、参加者の中で意見が分かれることも多々あります。
その中で意見を求められた際には、長い物には巻かれろ精神で多数派に賛同するのがベター。
議論が拡散して解を出せなくなることを避けるためには、少数派に乗っかったり第3の意見は言うことはやめましょう。
「時間も限られていますし、今回は〇〇さんの意見でもいいのではないでしょうか?理由は〇〇なので、、」と多数派に賛同するのがおすすめです。
その際、賛同しなかった少数派の人に対しては「〇〇さんの意見もとてもよいと思うのですが」とケアしてあげる
ことを忘れずに。
序盤は聞き役であっても、話題を理解しておき最後に決定打を放つことによって解を出せれば面接官の印象に残るでしょう。

議論の進め方

お題がどのようなものであっても、大抵の場合このフローで進めることができます。

①役割決め

※議論の流れを確認

②時間配分の決定

③前提確認

④現状分析

⑤案出し

⑥まとめ

①役割決め

おすすめの役割

【書記】
あまり発言しなくてもチームのために一生懸命働いている感じを出すことができるのでおすすめです。
ただ、あまりにも発言が少ないと「解を出すこと」に対する貢献度が低いと評価されてしまうので注意が必要です。

【タイムキーパー
「裏ファシリテーター」とも言えます。
「あと〇分です。」と時報のように残り時間を伝えるだけでは価値を発揮できません。
議論が停滞した際に「残り時間が〇分なので、そろそろ次のフェーズに移りませんか?」など、ディスカッションを管理し前に進めていくことができると◎
ファシリテーターがクラッシャーである場合も、タイムキーパーの役割を利用して上手く立ち回りましょう。
誰かに意見を振られた際に質のよい発言ができれば尚良いです。

おすすめできない役割

【ファシリテーター】
ファシリテーターは特に決めずに進める場合もありますが、中心となって議論を進める人は必要です。
しかし初めて顔を合わせる学生がどんな人かはわからないのでリスクが高い役割となります。
また、クラッシャーが紛れていた場合、ファシリテーターとしてうまくあしらわなければいけないので難易度が高いといえるでしょう。

その他の役割

議論の終了後に発表がある場合は、上記以外に発表者の役職が想定されます。
他の役職と違い、最初に決めるよりは終了間際に、立候補・または推薦によって決まることが多いです。
推薦では発言量が多かったり、議論に積極的に参加していた人が選ばれる傾向にあります。
発表には制限時間があるので、簡潔に時間を守って発表することが一番重要です。結論ファーストを心がけましょう。

②時間配分の決定

各フェーズで大体どのくらいの時間を使うかを決めておきます。
決めた通りにいかない場合は臨機応変に変えていく必要がありますが、目安として時間を決めておくことが必要です。
理想は前提確認をできる限り短くし、現状分析・案出しをしっかり行うことです。
案出しをスムーズにするためにはボトルネックを策定する現状分析が最も重要なので、前提確認や案出しばかりに目を向けないようにしましょう。

③前提確認

定義付けは議論の本質ではないので、ここで時間を使ってしまわないように注意しましょう。
あくまでも前提確認は参加者の目線を揃えるために行うものです。
定義を狭めて施策を出しても、結局それを反映できないことも多々あります。最初から絞りすぎるのは避けるべきです。

例:「コンサルティングファームに必要な能力を3つあげよ」というお題の場合、出題企業を前提としてしまうと、社風や独自性を反映した回答にしなければなりません。
⇒短時間で結論を出すことが求められるGDの場では「総合コンサル」などあそびをもたせる程度で十分です。
もし迷ったら自分から絞らずに、「一口にコンサルティングファームと
いっても種類があると思うのですが、今回の場合は絞って考えた方がよいでしょうか?」などと参加者に意見を聞いてみるのも一つの手段です。

コンサルティングファームで課題解決型が出題された際には「立場・期間・ゴール」を確認しておいた方がよい場合もあります。
しかしこれはお題によって変わる部分でもあるので、練習を重ねてどの程度前提確認を行うべきかは都度判断していきましょう。

④現状分析

議論の本質といっても過言ではないフェーズです。
ここでボトルネックの策定をしなければ案出しが上手くいかないため、課題を引き起こしている原因を特定することに意識を向けましょう。
※もし使うなら現状分析でフレームワークを使いましょう。
使いやすいのは「フロー」・「メリット・デメリット」などです。

⑤案出し

噛み砕いた言い方をしてわかりやすく自分の意見を伝えることが重要です。
意見がある程度出たらそれらの評価に移ります。
出た施策に関しては「実現可能性」・「インパクト」など(これらは一例に過ぎません)、何かしらの評価軸を設けて判断しましょう。

⑥まとめ

議論が発散してしまい時間配分で決めた時間通りに進められなかった場合、まとめの時間が取れない可能性もあることは留意しておくべきです。
もし時間が取れた場合、発表者は発表にあたっての不明点などをここで解消しておきましょう。
全体を通して「共通認識がとれているか」を適宜確認すると好印象です。
書記がうまくメモしていれば本来やる必要はありませんが、書記のメモがわかりにくい場合や議論が発散しているときには効果的です。

例:次のフェーズに移る前に「前提としては〇〇ということで認識はあっていますでしょうか?」と確認する。

終わりに

コンサルティングファームのGDにはフレームワークをやたら使おうとしたり、やたらリーダーシップを発揮しようとしてくる人が多いと考えられます。
その中で全体をうまく調整する役割を果たし、面接官を満足させるために合意形成を実現させましょう。

 

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2022/12/28