グループディスカッション

 

 

グループディスカッションとは

就活の選考において対策が必要なものはたくさんありますが、今回はその中の一つである「グループディスカッション」についてご紹介します。
特徴や注意点を理解し、しっかり準備しましょう。

グループで与えられたテーマについて議論し結論を出すことを指します。
4名から8名の参加者が30分〜1時間弱かけて議論することが一般的で、グループで導き出した結論とその過程をグループ内の代表者がまとめて発表します。

 

なぜ企業は実施するのか

グループディスカッションは企業が書類選考や面接では評価が難しい、能力や価値観を評価するために行うといわれています。
今回は一般的かつ具体的な評価基準を3つほど紹介します。
※企業によって評価基準が異なるため、すべての企業に当てはまるわけではありません。

①論理的思考力

論理思考力のある人は「わかりやすい言葉を使って」「筋道を立てて話す」ことができる人です。
意見交換を行いながら時間内に結論を出すことが求められるグループディスカッションにおいて、意見の根拠を示しながら誰でも理解できる言葉を用いて筋の通った話をすることができる能力が必要とされています。

②協調性

ディスカッションを活性化するための発言や自己主張は大切ですが、他人の意見を尊重する協調性も持ち合わせなければなりません。
時には進行中に突飛なアイデアが出てくる可能性もあります。し
かし出た意見を真っ向から否定せず一度受け入れ、それをどう全体に反映させるかを考えることが必要です。

③リーダーシップ

ここで指すリーダーシップとは自己主張をすることではなく、議論を円滑に進めグループ全体で結論を出すという、目標に向かってグループを統率できる力のことを指します。
また話し合いが議題からそれてしまった場合の軌道修正ができる人もリーダーシップがあるとみなされ、プラスの評価に結びつくことがあります。

グループディスカッションの種類

グループディスカッションもいくつか種類があり、それぞれに違う対策が必要になります。

①自由討論型(抽象テーマ型)

答えのない抽象的なテーマについて学生が話し合い、どのように議論を進めていくかが評価されます。

(例)
「幸せな人生とは何か」
「良い会社とは何か」
「理想の上司とは」

抽象度・自由度がともに高いテーマであるため、グループ内での意見がまとまりにくくなったり論点がずれてしまう傾向があります。
よっていかに論理的に議論を進めていけるかがポイントになります。

②課題解決型

与えられた課題の解決策をグループで討論します。

(例)
「商品の売上を2倍にするにはどうすればよいか」
「新型コロナウイルスの予防意識を高めるにはどうすればよいか」
「地方の人口を増やすにはどうすればよいか」

課題解決型では、前提確認の過程で「問題が生じている原因」を分析する必要があります。
原因を解消することがテーマの解決策となることがあるからです。
問題に対して原因が存在するテーマの場合には、原因の分析に焦点を当てることで議論をスムーズに進行できるようになります。

③ディベート型

「賛成派と反対派に分かれる」・または「AかBのどちらかを選択する」という形で討論を行い、議論を通じて結論を出します。

(例)
「大企業と中小企業のどちらがよいか」
「24時間営業は必要か」
「無人島に持っていくものとして次のうちから3つ選ぶとすればどれか」

学生一人ひとりに立場や役割が与えられる場合もあり、相手側の議論から欠点を探して攻撃するだけでなく、相手側の攻撃にも対応できるように防御しつつ説得していくことが重要となっていきます。

グループディスカッションにおける役割

ディスカッションを進行するにあたってファシリテーター(司会)・タイムキーパー・書記・発表者等は予め決めておくと円滑に進められる環境づくりができます。
しかし役割の有無によって評価が左右される可能性はほとんどありませんので、役職にとらわれ過ぎて発言に影響が出るようなことは避ける必要があります。
また人事が役割を指定してくる場合もあるので、個人の性格にかかわらずどの役割でもこなせるようになっておくのがベストです。

①ファシリテーター

話し合うべきポイントを適切に捉え、議論を進行しまとめていく役割です。全員が意見を出せるように促したり、議論が滞ってしまった際には話題を振って軌道修正をすることも必要です。
しかし強引に議論を進行しようとすることは好ましくありません。

②タイムキーパー

時間配分を行う役割です。
グループディスカッションでは決して長くはない制限時間が設けられているので、議論が白熱し予定通りに進められる可能性が低い・または一つの話題に対して時間がかかりすぎている場合には時間配分に関して意見することが求められます。

③書記

議論されている内容を書き取り、記録としてメモする役割です。内容すべてを書き取るのではなく、必要な情報を取捨選択する力が必要です。
記録をグループ全体に見えるようにしなければいけない場合もありますが、書記役以外の人でも適宜メモは取っていると想定されます。
それを踏まえ、書記役はメモと取っていても発言量が少なくならないように意識するとよいでしょう。

④発表者

議論の結論をまとめ、採用担当者やグループに発表する役割です。
書記がまとめた内容をただ読み上げるだけでなく、自分の言葉を用いながらわかりやすく簡潔に伝える力が求められます。
発表には制限時間が設けられる場合が多いので、議論の要旨をもれなく端的に話せる人に向いています。

グループディスカッションの一般的な流れ

ディスカッションとは単に流れに身を任せて話し合いをするのではなく、先述した役割分担だけでなく戦略的な流れに沿って進めることが不可欠です。

具体的なフェーズとしては

自己紹介→役割決め→☆前提条件の確認→☆時間配分の策定→☆アイデアの発散→☆アイデアの収束→☆まとめ(結論を出し発表の準備をする)

となります。

前提条件の確認

議題についてグループ内で確認すること。
提示された議題を全員が正しく解釈しなければ論点がずれ、議論の方向性がバラバラになってしまうことがあるため欠かせない作業だといえます。
例えば「幸せな人生とはなにか」というテーマでは、「誰」を対象にするかによって議論内容が変わってきます。
20代の方と60代の方が考える「幸せな人生」は異なるでしょうし、対象となる人の国籍によっても変わってくると考えられます。
こういったことを踏まえ、前提条件の確認を行う段階ですり合わせをすることが大切です。

時間配分

役割決めの際にタイムキーパー役が決定しているので、その人を中心として議論とまとめにかける時間を明確にしておきます。
ディスカッションの最終目的は結論を出すことなので制限時間内に終了する進め方を考えておくべきなのです。

アイデアの発散

このフェーズでは時間内に「どれだけ多くのアイデアを引き出せるか」が重要なので、メンバー全員が積極的に発言することが肝心です。
加えて参加者が発言する際には
ただ意見を述べるのではなく、短時間で効率よく意見交換を行うため「結論→理由→具体例」の順で話すことを意識することが求められます。

アイデアの収束

被ったアイデアや補足が可能なアイデアを整理します。
その後出たアイデアを抽象化し分類するという手順が適切だと考えられます。
やってはいけないこととしては「多数決で決める」ことです。
ディスカッションの目的は全員が納得して「合意形成」を行うことなので多数決を使って結論を導き出すことはしないようにしましょう。

まとめ(結論を出し発表の準備をする)

発表の際もアイデアの発散で使った「結論→理由→具体例」の順で話す技法をとるのがよいでしょう。
この3段階にプラスして、結論
を実行した場合のメリット・再度の結論提示を制限時間内に発表できるとまとまった印象を与えることができます。

やってはいけないこと

グループディスカッションを行う上でやってしまうと評価が下がってしまう行為があります。
いくつかご紹介するので注意してやらないようにしましょう。

頭ごなしに否定する

協調性についての箇所でも記述しましたが、アイデアの発散時に意見を否定する参加者がいた場合、その後活発な意見交換がしにくくなってしまいます。
実現可能性が低いと思われるアイデアでも最初から否定せず、一度受け入れて議論全体に組み込んでみることが大切です。

発言が少ない

他人のアイデアに耳を傾けることも必要ですが、自分の意見を言わなければ評価対象にすら入らないこともあります。
活発な議論を作る上での妨げになるだけでなく、「ただ参加している意思のない人」とみなされてしまいます。
適切な自己主張をしつつ他人のアイデアを傾聴するというバランスを意識しましょう。

自分の主張を押し通そうとする

繰り返しますがディスカッションは合意形成の場なので、自分の主張を相手に無理矢理に理解させる行為はNGです。
協調性がないと評価される危険性が高いので避けるべきです。

知ったかぶりをする

知識がない領域でのテーマの場合、知ったかぶりをして無理に発言しようとすることはやめましょう。
人事側も知識の有無で合否を決めるケースは少なく、誤った知識で場を混乱させるのではなく、落ち着いて自分ができることを探すことが重要です。

クラッシャーを放置する

①〜④の行為をする人は企業から「クラッシャー認定」されてしまいますが、自分がそうならなくともグループ内にいないとは限りません。
そのようなクラッシャーがいた場合には放置したり闇雲に批判するのではなく、改善案を出したり上手く対処することで自己評価を上げることができる可能性があります。

最後に

今回は就活生が避けては通れない、グループディスカッションについて取り上げました。苦手意識をもつ人は少なくありませんが、経験や基礎知識を身につければ戦略的に対策することができます。
ESや面接だけでなく、グルディスに対しても対策も行うことで周りと差をつけられるからです。
過度に恐れることなくしっかりと対策をし、選考に臨みましょう!

 

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