ガクチカ 概要と書き方編

 

はじめに

ESや面接において、必ず問われるといっても過言ではないのが「ガクチカ=学生時代に力を入れたこと」です。
コロナ禍で思うように課外活動ができず、「ガクチカがない.....」と思っている学生の方もいらっしゃるかもしれません。
しかし
ガクチカは特別な活動でなくても書くことができるものです。
今回はそんなガクチカの探し方・書き方について取り上げます。

 

企業がガクチカを問う理由

どの企業も学生に問うものではありますが、その真意とは何なのでしょうか?
多くの目的がありますが、大きな理由のひとつが入社後活躍してくれる人材かを見極めるためです。

学生時代のエピソードを聞くことで、企業側は応募者の人柄だけでなく結果に至るまでの努力や過程を知ることができます。
さらに物事への取り組み方がわかるので、入社後の仕事への向き合い方もある程度予想できるのです。
したがって入社後の活躍が見込めるかどうかを判断する基準となります。
人事担当者は、見ず知らずの学生を採用するか否かを短時間で決めなければなりません。
ガクチカにはそういった判断基準を含む多くの情報があるので、欠かさず聞かれる質問事項であるのです。

ガクチカの書き方①

では、具体的にどのような手順で書けばよいのかをお伝えします。

まずは『箇条書きで学生時代に取り組んだことを書き出す』ことから始めましょう!
いきなり書こうとしてもネタが見つからない!という方もいるかもしれません。
そんな方もまずは「自分がしてきたことを書き出してみる」作業に取り組むのがおすすめです。

・自分が属しているコミュニティでの出来事を洗い出す(アルバイト・大学・サークルなど)
・成果やインパクトの大小は気にしない
・直近1ヶ月〜1年の出来事を思い出して書いてみる
・どうしても思いつかないときはネットで作成例を見てみる

といったことを意識してみましょう。
実際にガクチカにする内容は後で決めればよいので、このフェーズでは『なるべく多くの出来事を書き出す』ことを大切にして下さい。

書き出したエピソードの中からどれを使うか決めたら、次は文章にしていく作業を行います。
ESの場合は一般的に200〜400字の字数制限があったり、面接では1分程度の回答目安時間が設けられていることも。
少ない字数・時間でわかりやすく伝えるためには、単に内容を羅列するのではなく『フレームワークを用いて簡潔にまとめる』必要があります。

 

ガクチカの書き方②

今回紹介するのは一例に過ぎませんが、下記の順で構成していきます。

①結論 → ②理由や背景 → ③目標と困難・課題 → ④行動と工夫 → ⑤結果 → ⑥学び

①何に取り組んだのか(結論)

ガクチカだけでなく何においても「結論ファースト」は必須です。
「学生時代に力を入れたことはなんですか。」という問いに対しては「〇〇の活動です。」と、内容を簡潔に表した答えにしましょう。

②なぜ取り組んだのか(理由や背景)

前半に記述した通り、企業側はガクチカから応募者の人柄について知りたいと思っています。
行動を起こした理由や目的について述べることで、「目的意識をもって目標達成できる人材」と評価されることもあります。
結論を述べて満足するのではなく、理由や背景についてもしっかり言及しましょう。

③掲げた目標や生じた困難はどのようなものであったか(目標と困難・課題)

取り組んだことに対してどのような目標を掲げ、どのような困難に直面したかを述べます。
掲げた目標について述べることは、物事に対して明確なビジョンを持っていることをアピールできるポイントになります。
そしてその中で発生した課題や困難に言及することは、入社後の業務でもつきものである、「困難」に対しての向き合い方を述べる機会なのです。

④具体的に実施したこと・その中での工夫(行動と工夫)

実際にとった行動の詳細は、エピソードに具体性・説得力を与えます。
それだけでなく、行動内容は課題に対する努力の過程やその人の人柄が見える部分なので、詳しく書く必要があります。
また、その中での工夫は発想の豊かさを裏付けるものとなるのです。

⑤結果

自らの行動により導き出されたものが結果です。
数値が伴っている場合はより説得力が増すでしょう。数値化できることが理想ではありますが、企業はガクチカにおいて、結果より過程を重視しています。
「数値化できないから落ちるかもしれない」と落ち込む必要はありません。
結果を定量化できない場合は、自分の行動によって周囲にどのような変化をもたらすことができたかについて具体的に言及できるようにしましょう。

⑥学び

取り組んだことから得られた学びや気づきは、過程と同様に非常に重要です。
ガクチカで得た経験をもとに、学んだことは何か・そして入社後にどのような場面でそれらを活かせるのかをまとめます。
その学びは自分の強みとして自己PRに直結させることができるので、ガクチカの作成後に『自己PR』を書いてみるのもおすすめです。

自己PRについての記事はこちらから

 

最後に

今回は就活における最初の壁でもある「ガクチカ」の概要と書き方について取り上げました。
エピソードを形にするのは簡単ではありませんが、何度も書き直して周りの人に添削をしてもらうことによって磨かれていきます。
焦らず回数を重ねましょう。

次回はガクチカを書く上での注意点や評価ポイントに焦点を当てて皆さんに情報をお届けします。
ガクチカを更に理解できるきっかけになること間違いなしです!

 

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2022/08/10