就活生が意識しておきたい心構え

 

はじめに

就活を進める上で、「なんのためにやっているんだろう」「こんなに頑張っているのに報われないのはなぜ?」と思うこともあるかもしれません。
受験勉強とは異なり、正解のない就活に取り組み続けることは精神的にも辛いですよね。
メンタルマネジメントで健康を保ちながら選考を受けるためにも、今回は身につけておきたい心構えをお伝えします。

目的意識を持つべし

「合格から逆算」という言葉を耳にしたことのある方が多いと思いますが、就活も同じように目標を明確に設定する必要があります。
就活の終わりとは納得できる企業に内定を得ることだと思われます。しかしその企業に入社してどう自己実現したいのか、というのが本当のゴールではないでしょうか?
「内定を得ること」を第一に考えてしまうと、大学卒業後までのビジョンが描ききれていないことから、「こんなはずじゃなかった...」と後悔することになる可能性があります。
そうならないためにも「目的意識」を大切にするべきなのです。
走りながら目標を達成しにいくよりも、先にゴールを決めて、その達成に必要なことはなにかを考える方が無駄も少ないですよね。
これから就活をスタートする方だけではなく、すでに就職活動中の方、どちらの方もあらためて入社後のビジョンを明確にし「何のために就職するのか」について改めて考えてみましょう。

 

目標を明確にするために必要なこと

自己分析の重要性

目標が決まらない人は将来やりたいことが見つかっていない人が多いのではないでしょうか?
それを明確にするには自己分析を行うことが最短のルートです。
自分史やライフチャートを作成したり本を読んで取り組む方法もありますが、やり方は人それぞれです。
今まで自分がどのようなことに喜びを感じ、達成感を得てきたのかについて知っておくことが大切です。
また、他己分析も気付くことのできなかった自分の特性や性格について知る機会になるので、有用性が高いといえます。
長所・短所含めご家族やご友人に協力して分析してもらいましょう。

時間を効率的に使おう

行動することは大事、でも「とりあえず」はやめよう

「目的意識」の部分に繋がることですが、行動してみる・やってみることは大事であっても「なんとなく・とりあえず」と惰性で就活をするのはNG。
なぜなら時間が無駄になってしまうからです。
理系学生・院生の方々は研究と就活を両方しなければならず日々時間がないと感じられている方が大半だと思います。
その中で効率的に就活を進めるには無駄をなくしていくことが最優先です。
企業説明会や選考には大変多くの時間を要します。
「なんとなくこの企業良さそう。とりあえず受けてみるか」と考えるよりは「ここは〇〇だから受けよう」という理由が明確に考えられている企業の方が選考も通りやすくなるはずです。
貴重な時間をどう就活に費やすかを戦略的に考えてみましょう。

情報の取捨選択

SNSが発達している現代社会には就活関連の情報も氾濫しています。
しかしその全てが正しいとは限りません。
偏った見方から書かれているものや誤った情報も沢山あるのです。
その中から自分に有用な情報を汲み取る力「メディアリテラシー」が必要です。
まずはその情報が「本当に正しいのか」という疑いの目をもって、何もかも鵜呑みにすることがないようにしましょう。

就活は1人ではできない

使えるものはすべて使おう

情報の取捨選択について前述しましたが、有用なサービスや情報はとことん活用するべきです。
大学のキャリアセンターやエージェントなど、就活生を支援するサービスは沢山あります。
Twitter等のSNSでもノウハウが紹介されていたりするので、それらも参考になります。スカウト型アプリの利用等も積極的に行いたいところですね。
後悔しないようにするためにも、「使えるものはすべて使う」くらいの気概を持ちましょう。
また、就活は初めて取り組むものであり、ESの書き方や面接など1人ではやりきれないことばかりです。
「自分でやらないと」と思っている方は誰かに頼ってみるという選択をして、応援してくれる人を探してみてはいかがでしょうか?

 

就活生は大人の「エサ」にされやすい

優良なエージェントや就活支援期間がある一方で、就活生を陥れようとする大人もいます。
実際に就活塾を謳った組織に無理やり入塾を迫られた、半ば脅迫されてやむなく有料会員になってしまったなどのエピソードを耳にします。
筆者自身も小学校が同じで大学で再会した友人に突然就活イベントに誘われ、主催元を調べてみると評判の悪い就活塾だったことがありました。
このように就活生自身が勧誘してくるケースもあるので要注意です。
焦りや不安を感じている学生から、搾取しようとする大人がいること・全ての人の言葉を最初から信じてはいけないということを忘れずに。

「採用」には莫大な費用がかかっている

常に見られているという意識を

新卒採用をするにあたってかかる費用は1人あたり90万円を超えると言われています。
学生側にとって大変なイベントである就活ですが、企業側もインターンや選考を行う上で多額の投資をしていることは知っておきましょう。
そう考えるとインターンでの選考通過が本選考の優遇に繋がるケースがあるという事実にも納得できます。
表向きは本採用と関係がないと書かれていても、実際にはどこで評価されているかはわかりません。
企業にとっては、採用活動は一つの投資です。
そういった意味でも学生の方は、常に見られていることを意識しましょう。

周りと比べない

就活のスケジュールは業界によって異なるので、早く内定を得る人もいるでしょう。
しかしその人たちを見て焦る必要はありません。
早く安心したいからといって志望度の低い企業から内定をもらっていても意味がないからです。
本当に行きたい企業に内定をもらうために、流されないように自分主体で就活を進めたいですね。

 

最後に

ここまで就活の心構えについて7つの要素をあげて執筆しました。
しかしこれらは筆者が考えているものに過ぎません。
就活を進めていけば必ず大事にしたい価値観やモットーができると思います。
納得して終われるように、自分なりの軸をもって就活を乗り切りましょう。

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2022/08/10