研究室紹介

ナノ粒子工学:機能材料の創製から応用まで

2022/01/07

前之園 信也(まえのその しんや)
北陸先端科学技術大学院大学
先端科学技術研究科 教授
 【経歴】

平成  5年 3月 東京大学工学部精密機械工学科卒業
平成  5年 4月 三菱化成株式会社 横浜総合研究所 研究員
平成11年 6月 富士写真フイルム株式会社 生産技術部 研究員
平成12年 3月 東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻 助手
平成18年 5月 北陸先端科学技術大学院大学マテリアルサイエンス研究科 助教授
平成19年 4月  北陸先端科学技術大学院大学マテリアルサイエンス研究科 准教授
平成24年 8月 北陸先端科学技術大学院大学マテリアルサイエンス研究科 教授
平成28年 4月  北陸先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科教授
現在に至る。

研究内容

物質をナノメートルサイズまで細かくしていくと、種々の物性がサイズや形に依存する新奇な材料となります。このような新奇材料を一般に「ナノマテリアル」と呼びますが、私たちはその中でも特に「ナノ粒子」に興味を持ち、ナノ粒子に関する基礎から応用に亘る分野横断的な研究を行っています。 私たちは、半導体、磁性体、金属などのナノ粒子を化学合成し、その表面をさまざまな配位子によって機能化し、さらにそれらナノ粒子の高次構造を制御することによって、バイオ・医療分野や環境・エネルギー分野などで新たな応用を開拓することを目指しています

1.磁性体ナノ粒子の合成とバイオ・医療分野への応用

超常磁性体ナノ粒子を独自の方法によって合成し、その表面を生体機能化することによって、バイオ・医療分野での様々な応用の道を開拓しています。例えば、細胞小器官の磁気分離や磁気温熱療法などの研究を推進しています

2.半導体ナノ粒子の合成とエネルギー変換デバイスへの応用

種々の半導体ナノ粒子を化学合成し、それらを用いて低炭素社会の実現を志向したナノ構造エネルギー変換デバイスの創製に関する研究を行っています。特に、熱電変換や光エネルギー変換に関わるデバイス材料に注力しています。

3.金属ナノ粒子を用いたバイオセンシング技術の開発

近年、金属ナノ粒子を用いた様々なバイオセンサが開発され、簡便かつ迅速にDNA配列検出やタンパク質機能解析などが可能となってきています。Society 5.0に向け、私たちは、バイオセンシング技術の更なる高度化を目指し、新奇な金属ナノ粒子プローブの開発を進めています。

 

研究室学生の就職先(過去実績)

アビームコンサルティング、アルバック、京セラミタ、 三洋電機、スタンレー電気、テルモ、ニチアス、日産化学、日本写真印刷、三菱マテリアル、花王、産総研(ポスドク)、京都大学(助教)、北海道大学(助教)、豊橋技科大(助教)、北陸先端大(助教)、University College London(ポスドク)、上海交通大学(ポスドク)、ほか

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