研究室紹介

ロボットが未来の課題を希望に変える!

2022/01/07

三好 扶(みよし たすく) 
岩手大学 理工学部
システム創成工学科 機械科学コース 教授

【経歴】

2002年3月 芝浦工業大学大学院工学研究科機能制御システム専攻を単位取得の上退学、博士(学術)。
(現)国立障害者リハビリテーションセンター研究所 流動研究員、長寿科学振興財団 リサーチレジデント、芝浦工業大学大学院 ポスドク研究員を経て、2008年10月より岩手大学工学部准教授。
2016年4月より岩手大学理工学部准教授(学部改組)
2020年4月より同教授(現職)。
専門分野はロボティクスおよび知能機械システム関連(科研費審査区分表)。研究キーワードはフィールドロボティクス、ロボティクスソリューション、生体模倣工学、魚類泳動作のバイオメカニクス。

研究内容

フィールドロボティクス

ヒトが到達できない環境を観察したり、様々データを計測するにはどうすればよいでしょうか?例えば宇宙や海底の状態を観察するには、その場所にカメラや計測機器を設置する必要があります。こういった観察や計測、あるいはヒトの代わりに屋外での作業を実施できるようなロボットの研究開発をしています。インターネット環境を用いることで、世界中のどこからでも遠隔操縦ができるような屋外作業ロボットに注力しています。

ロボティクスソリューション

ロボットに求められる機能の1つは、肉体的・精神的に負担の大きい作業を代替することです。自動車、半導体、医薬品の製造工場では既にたくさんのロボットが日夜休まずに働いています。しかしながら、食品製造工場は製品形状のバラつきが大きく、商品サイクルが早く、きめ細かい作業が求められるため、多くの人手に頼らざるを得ません。熟練作業者の経験や勘に依存した製造から、AIベースドロボットシステムとしてソリューション提供、社会実装を目指しています。

生体模倣工学

生物は進化の過程で生息環境に適応した機能を獲得してきました。特に材料としての生物の機能は、超撥水、静音技術、光学技術などの分野で優れた製品として活躍しています。しかしながら、生物の運動機能や神経制御システムは未解明な点が多く、工学応用例は極めて少ないのが現状です。神経制御システムの1つである「反射」に焦点を当て、生体模倣型動的運動制御戦略としてロボットの制御技術に応用する方法を模索しています。

魚類泳動作のバイオメカニクス

一般的な魚(硬骨魚類)ではなく、サメ類やエイ類といった軟骨魚類の身体形状や泳動作、運動機能もまた不明な点が多くあります。しかしながら、例えば魚類最大のジンベエザメは体長が20メートル近くあるため、泳動作を計測することも容易ではありません。そこでコンピュータ上にサメやエイをモデル化し、数値流体解析手法によって泳動作中の力や渦を調べることで、運動機能を明らかにするバイオメカニクス研究を実施しています。

研究室学生の就職先(過去実績)

アイシン・ソフトウェア アイリスオーヤマ 曙ブレーキ工業 アルプス電気 英弘精機 SMC NOK 菊池製作所 KYB ササキコーポレーション シード シグマ 青南商事 TOTO リコーインダストリー 日立ハイテク ビッツ ファナック 富士通ゼネラル 北海道電力 メイテック やまびこ ワイ・デー・ケー 和同産業 他

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